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「桜の雫」のお話


今回は「桜の雫」の紹介だよ♪

桜がすっごく綺麗!

 

実はの…この桜もすべてガラスで出来ておるのじゃ。

えっ!?

これ雄しべもあるよ?

ここも全部ガラスなの?

 

左様…とんでもない技術じゃな。

ガスバーナーで色ガラスの棒を炙り、いくつかの色を混ぜ合わせて桜の花の色を表現する。

更に別のガラスの棒を炙って極限まで細かい表現で雄しべ部分を作る。

そんな感じで桜を表現するパーツを別々に作って組み合わせることで最後に桜が透明なガラスに閉じ込められたようになるのじゃという。

製造元である「がらす小屋ゑびす」の職人さんは桜が水の玉に覆われていることをイメージして「桜の雫」と表現したんじゃ。

工程だけ聞いても凄いと思うけど、実際信じられない…。

つまり全部が全部、ゑびすの職人さんの手作りってことだよね?

 

そうじゃ。

一つ一つが職人の手作りによるモノなので、桜の花の開き方やガラスの色合いなどそれぞれ違う。

どれ一つとして同じものが存在せぬ、一点モノよ。

職人って凄い…。

台紙裏に書かれてる説明によると「とんぼ玉職人の技術」ってあるけど、これってどういうものなの?

 

ガラス細工の技術は古代から磨かれて、それらに穴を通して彩りを加えるとんぼ玉の技法も育っておったが、戦国時代以降の南蛮貿易で西洋のガラス細工の技法が伝わって融合したのじゃ。

西洋は西洋でとんぼ玉の技術があってな、オランダや北欧で磨かれておったのじゃ。

あっ!

そういえば江戸時代の日本って鎖国してても西洋の国ではオランダとだけは交易を続けてたんだった。

 

オランダのとんぼ玉技術は日本だけでなく同じように交易しとった中国やヴェトナムにも伝わっておるし、当時オランダの植民地になっていたインドネシアにも残っとる。

日本は鎖国の中で独自の江戸とんぼ玉という技術を磨いていったんじゃ。

凄いよニッポン!

こういう文化はもっと広く知られるといいね♪

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